カテゴリー: ヒーリングの学び

  • ハンドヒーリングの練習

    ハンドヒーリングの練習

    私は湯川啓さん(片瀬山治療室)の元で約20年間、ヒーリングを学びました。講義を受けたり課題に取り組んだりする中で、学びの軸となったのは「エネルギーワークの練習」でした。


    エネルギーワークはクライアント自身のエネルギー領域に働きかけて、体全体を元のバランスに拠り戻す技術です。滞っていたエネルギーが流れ、感覚が開き、心身が本来のバランスを取り戻します。その結果、自分らしい在り方に立ち戻ることができ、深いリラックスと心身のほぐれた心地よさが得られます。

    エネルギーワークを行う方法は様々あるのですが、私自身は「お手当て」と呼ばれるハンドヒーリングを学びました。

    聞いたところによると「お手当て」は大正時代に盛んに行われていたそうです。また、エネルギーワークのような方法で「人を癒やす」行為は古代の昔からずっと行われてきたと言われていますが、個人的にはどこまでが本当なのか、よく分かりません。


    しかし、体を痛める度にこのヒーリングを受け、
    その効果を知れば知るほど、これを行う事への責任の重さを感じるようになりました。そして年数を重ねるうちに、学ぶ姿勢も次第に変化していきました。

    人のエネルギー領域を扱うという事は、行う人自身の”在り方”が如実に影響します。ヒーリングの場に立てば、それを理屈抜きに実感させられます。
    場への立ち方や在り方が不十分であれば、ヒーリングそのものも十分に行う事ができません。また、頭の中に詰め込んだ知識や思いなども、何ら役に立ちません。
    学びの内容がどれほど身についているのか、理解できているのか。ありのままにわかってしまうのがこの「お手当て練習」でした。

    この技術の習得には、体で理解し、体で覚えるしかありませんので、実践練習の場を持つことが大切なのですが、習得するまでの道のりは人それぞれに違います。

    皆が同じカリキュラムをこなして出来るようになるものではなく、一人ひとりの人生の流れに沿って進みます。
    その為、学ぶ内容や順番は個々に違い、そこに優劣はありません。

    例えば、ヒーリングのエネルギー場に安定して十分に立てるようになるには、体幹などの肉体の安定だけでなく、生活の中での問題や課題と向き合い、人間的な成長を通して心身が調和し、行う人自身の存在、全体が安定する必要があります。

    ですので、自然な人生の流れの中で「今、このタイミングだからこそ理解できる」内容を学びます。そうすることで、しっかりと身につきますし、訓練を重ねるうちに、その人自身の持ち味や素質を活かしたヒーリングを行えるようになります。

    ヒーリングの道は人それぞれ。
    誰にでも必要なのは、実践練習を師や先生に見てもらうことです。
    今の自分を把握しながら、一つ一つの段階を進んでいきます。